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2004年 09月 25日
シンガポール科学センターの人々*The Curators of SSC
シンガポール科学センターの人々*The Curators of SSC_b0012113_19411898.jpg
LotR展の展示室のあとは、特殊効果SFXを体験してみよう!
というコーナーになっていました。
たとえば、上の写真。
ブレてしまって申し訳ないのですが、会場外にあったビデオです。
よくよく見ると、幽鬼くんとエオウィン姫が奈落にかかったつり橋を渡ろうとして鉢合わせ!
エオウィン姫は果敢に幽鬼くんをやっつけようとしていらっしゃいます。
他にも、エオウィン姫や白のガンダルフが踊り担当で、幽鬼くんがエレキ担当の、
中つ国でマカレナ!がとっても楽しそうでした。
背景がディスコっぽくなるんです。


シンガポール科学センターの人々*The Curators of SSC_b0012113_19121795.jpgシンガポールのLotR展はこちらも含めての展覧会でした。
出口から出てきたのは、もう閉展も間近でした
(午後から行きましたからね・・・)。
でも、やっぱり、手首にこんなスタンプを押してもらいました。
このスタンプがある人はもう一度入場できますよ、というヤツですね。
本当は手の甲に皆、押してもらってたみたいなのですが、
手を洗うと取れちゃう!と思いついて、こっち、こっち!と(笑)。
その日限りなんですけどね~。
結局、お店で時間をとってしまい、再入場することはありませんでした。


さて、LotR展も終わったし、本館へ行ってみようかなと思って、どんどん入っていくと、
さすがは科学センター、大きくてカラフルな模型で理科を教えてくれます。
来たときに、小学生の高学年くらいの制服を着た子供たちが、ワイワイ騒ぎながら本館に入っていくのを見ていたのですが、
確かにちまちまとした教材を授業で見せられるより、自分で体感したほうが面白いだろうと思いました。
例えば、気球。レバーを引くと、ガスバーナーが点いて、しばらくすると気球が揚がっていくようなっていました。
もちろん建物の中ですから、一番上まで行くとガスバーナーが自動的に消えるようになっていますし、
綱で真っ直ぐ上にしか揚がれないようになっていました。
それから色々な動物や変わった虫が飼われていたのにはびっくりしました。

そうして観まわっているうちに、何だか変だ、ということに気が付きました。



ん?暗い・・・照明が消されていく・・・!? ひゃ~~~っ!!
あせって出口を探し始めましたが、あちこちシャッターが下りています。
考えてみたら当然ですよね、LotR展が終わったということは、本館も閉館間近だったわけです。
・・・・・・でも何もアナウンスされなかったんですけど。 そういうものなのでしょうか??
とにかく、明るい廊下まで出てきてウロウロしていると、向こうから男性と女性がやってきました。
助かった~!とばかりに、たたたっと近付いて、「すみませ~ん、出口を探しているのですが」というと、
ビックリされて「付いて来て下さい、わたしたち、ここの学芸員ですから」と仰るではないですか。
よく見ると、首からお二人ともLotR展のカードを下げられています。
なるほど、だからこの時間にまだいらっしゃったんですね。

「これからどうするの?」と訊かれて、「ジュロン・イーストの駅まで行きます」と言うと、
「これから二人で車に乗って帰るところだから、一緒に乗れば?」
「えぇっ、そんな、いいですよ~、わたしここへ来るときも歩いてきたから道知ってますし」
「いや、乗っていけば?けっこう時間かかるし、車はもうそこだよ」
と、さんざんお二人にすすめられて、結局車に乗せてもらうことにしました。
恐らく・・・博物館の中でも迷うくらいだから、方向音痴に違いない、ここで見捨てたら大変なことになるのでは!?
・・・とでも思われたのでしょうか・・・
なにやら教材らしきものを入れた衣装ケースを整理しはじめるお二人。
しばらくして「乗ってくださいね~」

「キミはどこから来たの?」 「日本からです」
「え?まさかLotR展のためにわざわざ日本から?」
「はい、そうです。多分これまでも、これからも、LotRファンが世界中から来ますよ」
「わぁ、信じられないわ」 「まさかね」
「ホントですよ」
「ボクらね、学校をまわってLotR展のことを話しに行くんだよ」
「へぇ~、そうなんですかぁ」(道理で、いっぱい教材が積んであるんだ・・・)
「子供たちもね、けっこうLotRを知ってるよ。」

「映画は観ましたか?」
「うん、わたしは観たわよ」 「ボクも観たね」
「わたしは3回観ましたよ」
「3回!」
「日本では、日本語と英語で上映されるんですよ。だからそれを初め1回ずつ観て、ここへ来る前に1回観たんです」
「なるほどね」

「どこに泊まってるの?」 「シティ・ホールの近くのホテルです」
「これから、どうするの?」 「う~ん、晩ごはん食べて、それからホテルに買えるつもりです」
「もったいないわよ。絶対シンガポールに来たら、ナイト・サファリには行かなくちゃ」
「動物は嫌い?」 「いえ、好きなんですけど、明日の朝、早起きしなくちゃいけないんですよ」
「朝何時くらい?」 「5時くらいかしら?明日はイギリスへ行くから」
「えっ?イギリス?ここにはいつ来たの?」 「昨日です。ストップ・オーヴァーしてるんですよ」
「イギリスには何しに行くの?」 「勉強です」
「そっか、その前に楽しんだってわけね」 「その通り!」

他にも色々な話もした気がしますが、もう半年も経っているので、印象深かったお喋りはこれくらいです。
シティ・ホールまで送っていこうか?とたずねられましたが、丁寧にお断りして、ジュロン・イーストで降ろしてもらいました。
お二人とも、とても親切でいい人たちでした~! 本当にどうもありがとうございました。

by Chica_Chubb | 2004-09-25 19:40 | LotR展@Singapore


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